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黒潮の蛇行

伊勢海老が数十年来の不漁である原因に”黒潮の大蛇行”があります。日本南岸を東進する黒潮が,紀伊半島沖から沿岸を離れ,大きく迂回し,大蛇行する現象を言います。なんとそれが過去最長の5年半も続いており、おおきな環境変化(海水温の上昇や冷水魂そして磯焼け他)を引き起こしています。この一番の影響が魚場の位置変化です。海水温上昇によって食べ物であるエサの海藻が枯れて無くなり(磯焼け)エサを求めて移動していきます。また住処の海水温が上昇してしまうと、住みよい温度帯の海域を目指して移動していきます。また黒潮の流れで運ばれてくるはずの、稚魚や卵が沿岸に運ばれてこなくなり、誕生すらできなくなるのです。このような最悪の現象が今、紀伊半島から以北の伊勢に起こっています。伊勢海老高値の原因は、収穫の少ない所に、旅行割などで需要が増大して、伊勢海老の取り合いになって、浜値がどんどんと上がっている次第です。ですから買付けするのも難しい状態で、高値であろうとまだ食べることが出来ることが良しとしなければならない今日この頃です。伊勢海老が無くなってしまったら、いくらお金を出しても食べれません。そんな日が来ます。今のうちに高値でも食べといてください。本日も実り多き一日となりますように・・・・
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